前回は人間の記憶の話をしました。マジカルナンバーって言葉を覚えているかな。そこで私が話した7桁の数字を覚えている人がいるでしょうか?いたらすごいので、ビッグなプレゼントを差し上げちゃうのですが!...あーよかった、いなかった!あぶないところでした。私の車がなくなっちゃうところでした!もっとも去年27万円で購入、10年以上前のパジェロミニでよければ、あげますけど...。あ、誰もいませんね...。
...話を戻しましょう。
実は人の脳というのは「なるべく忘れたい」ようにつくられています。人間が見たり聞いたりしているものをすべて記憶したとしたら、一千億とも言われる神経細胞でも、ものの5分で容量オーバーになってしまうそうです。そういうわけで、どうしても覚えなければいけないもの以外はどんどん忘れるようにできているのです。とはいっても、見るからはしに忘れていってしまっては、人は生活できません。私のハンサムな顔でさえすぐに忘れてしまうとしたら、私の授業は毎回自己紹介で終わっちゃいますもんね!
というわけで、大まかに言うと人間の記憶の力はすぐに覚える「短期記憶」となかなか忘れない「長期記憶」という2種類に分かれます。文字通り、「短期記憶」はすぐに覚えるけど、すぐに忘れる脳の仕組みで、「長期記憶」は長い間覚えていられる脳の仕組みといっていいでしょう。ぜんぶ「長期記憶」だったら、みんなもテストで苦労しないわけですけど、寿命が5分ってことになっちゃうわけですね。
この間、7桁の数字はすぐに覚えられない人もいましたが、4桁のニューマジカルナンバーは基本的に全員が覚えられました。はい、数字をすぐにいえる人?おやおや、なかなか手が挙がらない。...3人かな。まあ、数名程度でしょう。でも、あのときはみんな覚えていましたよね。でも、今は忘れています。これが「短期記憶」なのです。
「長期記憶」の例としては、例えば私の名前です。忘れている人はいませんよねいませんよねいませんよね!一生「ハンサムな先生」として皆さんの脳に刻まれる記憶です!
ところで、この間お話ししたのは0727という数字だったのですが、もう一度覚えてください。今度はしっかり覚えておいてね!
★参考にした本:桜井茂男編『最新教育心理学』
図書文化 2004、池谷裕二『脳の仕組みと科学的勉強法』ライオン社
2004
第9の扉 「人の記憶 長期記憶と短期記憶」