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◎はじめに
 
 この小冊子は、私が1998年の8月から10月にかけ、オーストラリア・シドニー郊外にホームステイしながら語学学校に通っていた3ヶ月の間に書いた小文に手を入れ、2002年にまとめたものである。この研修は、前橋市の主催する教職員海外派遣事業により企画されたものであり、貴重な機会を与えていただいた関係者の方々には感謝の言葉もない。せめても恩返しのつもりで、これから海外派遣に臨む中高生や教育関係者の方の参考になる部分もあろうかと拙文をまとめてみた。若干古い話にもなるが、オーストラリア昨今を知る手がかりにしていただければ幸いである。
 1998年のオーストラリアといえば、シドニーオリンピックを間近に控え、そろそろ関連の工事も始まろうかという時期であった。シドニー市内の地価は上昇しつつあり、校外には建て売り住宅が続々と造成されていた。南半球の、のんびりした空気の中にも、一大イベントに向けて気分を高揚させる風がながれていたように思う。2年後の1999年にも同じシドニーを訪れたが、このときは2年前に着工したオリンピックスタジアムも完成しており、シドニータワーにはオリンピックのオフィシャル・ショップがオープンし、街はオリンピック一色という様相であった。街角にあったゴミ箱も、新しいものに取り替えられ、舗道の工事も進んでいた。スタジアム近辺にはホテルも建っていた。
 とはいっても、日本のように数年で街並みが大きく変わったり、じゃかじゃかしい建物が建っていたり、ということはない。やはり南半球の、のんびりした空気が支配的である。今は2003年で、オリンピックが終わって、もう、3年が経つわけだけれども、きっとオリンピックの前みたいに、laid back(背もたれにもたれてリラックスすること)、という様子になっているのでは、と思う。
 先にも述べたように、少し以前の話なので、実際にオーストラリアに行かれてみると、ぜんぜんちがっている、なんてこともあるかも知れませんが(物も、人も)、日ごと年ごとめまぐるしく変化するのが当たり前で、ついて行くのが大変、という社会は、日本を含めてそう多くはない。オーストラリアはそういう国に含まれないと思うので、おおもとのところはきっとあんまり変わっていないのじゃないかな、と推測する。とはいえ、ここ数年の変化も気になるところです。「ここがこうなってた」なんていう、土産話があればお聞かせ願いたい。

◎本書をお読みになるには

○パソコンで読むには・・・こちらからどうぞ。写真が数枚ありますので、ちょっと時間がかかります。
 
オーストラリアあれこれ